人吉豪雨

私の故郷が人吉市だという事を知っている方から、たくさん連絡をもらった。

なかでも「実家が無事で良かったね」「命があっただけでも良かった」というような声掛けに何とも言えない感情があった。後に残るのは「良かった」という言葉だけ。平常心のときであれば声をかけてくれた人の気持ちは十分わかる。感謝すべきこと。

だけど災害直後はそういう言葉をかけられても心の中で、

「何が『良かった』の?」
「ちっとも『良くない』」

という反感の気持ちだけが強くて、さらに悲しくなっていった。

私は心理学に詳しいわけではないけれど、よく聞くのが

「頑張って」と言ってはいけない。

「私は頑張ってるよ」「どう頑張るの?」「私は頑張ってないの?」という気持ちが強くなるからという事だったと思う。

それが今回は身に染みて良くわかった。

被災した人に「良かった」という言葉は使ってはいけない。
励ましのプロ? 皇族の方々は「頑張ってください」とか「命だけでも助かって良かったですね」というような声掛けをするだろうか?

「辛かったですね」「大変だったでしょう」というような言葉がけではなかっただろうか。

平常心の人が十分に配慮して声をかける。それができないなら黙って見守るべきだと思った。

「命だけでも助かって良かったよ」という言葉は、被害にあった人が一歩でも前に進むための力を生み出す時に使う言葉。

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