/46時間投与/
冷凍おにぎりを作った
昨日久々に炊き込みご飯を作ったので2/3を冷凍おにぎりにした。
これから大きな公園に行く時はおにぎりを持って行こう。
思えば３年前の今頃もせっせと冷凍おにぎりを作っていた。
２週間に一度抗がん剤治療を受けに行く為に。
抗がん剤治療の一日
7：22発のバスに乗り、朝一番で血液検査をして、抗がん剤が投与できるか診察をしてもらう。
治療OKとなったら、抗がん剤投与の部屋へ行く。
一度だけ白血球の数が減少していて、投与は中止という日があった。
抗がん剤は嫌だけど、白血球が減少というのもそれはそれで心配。
この頃はちょっとした異変でも不安な日々だった。
診察は9時開始で受付は8時から。
３年前はまだコロナが５類移行前で、病院も8時前は立ち入り禁止で開場を多くの患者が並んで待っていた。
採血の結果がすぐには出ないし、それから診察・治療となる人が多いので並ぶ人が多くなる。
11月はまだ良かったが12月～１月はほんとに寒かった。
患者を冬空の下に長い事待たせて、それでも病院はきちんと８時からでないと開場はしてくれなかった。
スーツケースの中身
抗がん剤の日は車の運転は禁止だと言われていたので、スーツケースを持って出かけた。
なぜスーツケースかと言うと、コロナ過で毛布は貸せないから持参するように言われていたから。
それから治療室から出る事も禁止だったので、その日必要な水分と昼食も持参しなければならなかった。帰りには山のような薬・・・
がんと診断されてからは、添加物も極力避けるようにしていたので、コンビニでおにぎりを買うという選択肢はなく、前日から用意しておいた冷凍おにぎりを解凍して持って行った。
そしてお茶と水を２本用意。
最初はバナナなどをおやつにと用意して行ったが、抗がん剤投与中はおにぎりを食べるので精いっぱい。食欲なんかわくわけがない。
朝も早かったので朝食も食べていたのか・・・記憶がない。
そして5時間位ほとんどリクライニングチェアの上なので、タブレットとかスマホとか充電器とか本やタオルなどを用意していたら結構な大荷物。バス停まで歩くのに下げて持つバッグではえらい。
わざわざ抗がん剤治療の為に小さなスーツケースを買うのももったいなくて、大きなスーツケースを持って受診していた。
私はがん保険には入ってなくて、入院保険を多めにしていた。
なので入院にしてくれたら、入院保険で随分助かるのに、通院治療。。。😢
このスーツケースは旅行に持って行くより、病院へ持って行った回数の方が多い。
入院の時も病院内のコインランドリーで下着の洗濯をする為に大荷物だったから。
抗がん剤投与は46時間
診察を終えて抗がん剤投与が始まる。
5～6時間は病院のリクライニングの上で看護師さんが観察しながらの投与。
鎖骨の下にCVポートというものを埋めてあるので、注射する時の痛みはほとんどない。
吐き気を抑える薬を30分入れて、それから抗がん剤。
15：30頃、抗がん剤をぶら下げてやっと帰宅。
寝る時も不安だった。もし入れ物が割れたりして液が漏れたりしたら大丈夫なのだろうか？針が変なとこ刺さるんじゃないだろうか？寝返りさえ心配だった。
もちろん翌日は家から一歩も出ない。
抗がん剤をぶら下げて針も刺さったままなので2日間、お風呂も入れない。
この時ばかりは寒い時期で良かった。
そして三日目のお昼ごろ、ようやく針を抜くことができる。
自分で針を抜く練習もして来たが、何しろ強力なテープでがんじがらめに針を擁護してあるので滅多な力じゃ抜けない。
仕方なく３日目を外勤にして、職場で抜いてもらっていた。
抗がん剤の副作用
吐き気止めの点滴を30分しているし、吐き気止めの薬ももらっていたので吐き気では余り苦しまなかった。ノパミン錠を時々飲む程度。
しかし、しびれが酷かった。
水に触ってもしびれるので、冷凍品なんかとんでもない。
部屋の中も軍手をして、包丁使う時も素手で食品は触れない。
買い物に行っても冷凍食品が取れない。
皮膚も荒れて、頭皮用・顔用・全体用・目の周り・初期・中期・酷い時。
と何種類もの皮膚薬をもらっていた。保湿剤も欠かせなかったのでお風呂を出てから皮膚薬を塗るのに長い時間かかっていた。
そして髪の毛もシャンプーのたびにごそっと抜けた。それはそれは怖かった。
その抜け方が怖くて毎晩洗髪していたが、１日置きに変えた。
元々、毛量が多いのでなんとかウイッグは要らなかったが、生え変わって来た時のくせ毛が酷かった。
冷凍おにぎりを公園へ持って行ける幸せ
重い気持ちで作っていた冷凍おにぎり。
３年経って、ようやく心浮き立つところへおにぎりを持って行ける幸せ。
抗がん剤治療の時、一番心に染みた曲。
今でも泣けて来ます。名曲。
イヤリングを外して 綺麗じゃなくなっても
まだ私のことを見失ってしまわないでね
フリルのシャツを脱いで やせっぽちになっても
まだ私のことを見失ってしまわないでね
やっと、抗がん剤記事が書けました・・・